心臓のまわりには冠動脈が王冠のようにめぐっています。その冠動脈が血栓によって突然つまることで、心臓の筋肉に酸素や栄養が供給されず、その部分が壊死してしまうのが心筋梗塞です。典型的には突然、激しい胸の痛みが起こり、脈の乱れ、呼吸困難、吐き気、冷や汗や顔面蒼白を伴うことがあります。痛みは胸だけでなく、胃のあたりや腕・肩などにも生じることがあり、これを放散痛といいます。発作は長く続き数時間に及ぶこともあります。このような場合は、至急救急車を呼んでください。
心筋梗塞の原因の大部分は動脈硬化です。肥満症や高血圧症、脂質異常症、糖尿病など、動脈硬化を引き起こす生活習慣病が原因疾患として挙げられます。また喫煙や肥満(内臓脂肪の蓄積)、加齢、男性も危険因子として考えられています。
心筋梗塞を予防するには、動脈硬化を進行させないことが重要です。動脈硬化のほとんどは生活習慣に起因するため、まず、その改善を図ることが大切です。バランスのよい食事を心がけ、塩分・糖分・脂肪分を摂り過ぎないようにしましょう。肉やバターなどに多く含まれる飽和脂肪酸よりも、不飽和脂肪酸の多い魚や植物油(オリープオイル、なたね油)、ナッツ類などを摂るとよいでしょう。運動はウォーキングなどスムーズな呼吸をしながら行う有酸素運動がお勧めです。
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